我が家ではしばらく前にv6プラスのサービスが使えるように環境を整えました。特に夜間のネットサーフィンは快適になりましたが、これがゲーム機でも恩恵を受けられているのか調べてみました。
☆測定日時:2020/5/12 16:30~17:00
※測定環境※
ネットワークハードウェア環境
・回線・・・NTT東 フレッツ光ネクスト ギガライン(1Gbps)
・ルーター:YAMAHA RTX830
・L2スイッチ:YAMAHA SWX2200-24G
・Wi-Fiアクセスポイント:NECプラットフォームズ Aterm WG1800HP2
接続はルーター→L2SW→PC等有線機器、ルーター→Wi-Fi AP→スマホ等無線機器という感じでなるべく経由する機器を減らしています。VLANとかやってないのでWiFiをL2SWに刺す必要は無いのです。
検証ゲーム機
・Nintendo Switch(2019年のモデル)
→Wi-Fi(5GHz)接続。FWバージョン:10.0.2
・Xbox One X
→有線接続(1000BASE-T)。OSバージョン:10.0.19041.1927
測定方法
予めルーターに、v6プラス(MAP-E)の経路を使うか、PPPoEの経路を使うか切り分けるフィルターを設定してあります。切り分けはローカルIP(IPv4)をもとに分けます。
切り替えたあとは、一度ゲーム機を再起動しています。無いとは思いますが、既存の接続が残ってしまうかもしれないと思ったからです。
PCなら同じ計測サイトを使うなど条件揃えないといけませんが、ゲーム機はそうはいかないため本体の計測機能を利用します。
Nintendo Switch編
v6プラス接続
ダウンロード販売のゲームのダウンロードはちょっと嫌だな。同じサーバーなら、ですけど。
PPPoE接続
下りが17Mbps、上りが24Mbps。上りが誤差程度に速いが肝心の下りが終わってる。
実際のゲームは?
通信タイプのゲームをやったことがないのでちょっと謎です。
が、ストリーミングタイプのゲーム(PSO2クラウド)をやると明らかに違います。これは実測値で下り常時8Mbpsの通信をしますので、夜間のPPPoE接続ではまともにプレイできないレベルです。
一度だけその状態で緊急行きましたが、酔いました(笑)。
v6プラス接続だと、通しで通信品質4(最高)を維持できます。
Xbox One X編
v6プラス接続
下りが368Mbps、上りが58Mbps。
アップがあんまり早くないですけど何ででしょう?まぁ、アップロード動作は基本しないので問題ないですが。
PPPoE接続
下りが378Mbps、上りが22Mbps。
なんか下りがv6プラス接続より10Mほど遅いですが誤差ですかね?上りは半分以下に落ち込んでます。
実際のゲームは?
こちらはSwitchと違って、本当に確認のしようがありません。
「遅延」の値が倍程度差があるので、もしかすると遅延が気になるかもしれません。
ただし、速度の問題ではないのですが、特定の通信ポートを利用する場合や一意のIPアドレスである必要がある場合(v6プラスは一つのIPアドレスを複数人で共用するため)はサービスが利用できない場合があります。
これXboxに限った問題ではないのですが、これ避けるためにXboxは普段からPPPoE接続のほうで通信するように設定しています。
考察
Switch→v6プラスにすることで恩恵を大いに受けられる。
XboxOne→恩恵を受けられるかどうかはゲーム次第。
Switchはもう良いので、Xboxがどうしてこんな結果になったのかもう少し詳しく書きます。
計測中のデータの流れをルーター側で観察していたのですが、Xboxはダウンロードの通信をIPv6対応のサーバーから行っていました。逆に上りはv4通信です。
今回の環境ではどちらの場合でもIPv6の通信はできるようにしています。最近のIPv6通信に対応している機器はIPv6を優先的に使おうとするため、今回の検証環境では以下のような通信動作をします。
上が優先順位「高」
1、IPv6(IPoE)通信
(※以下、自身or通信相手がv6使えない=v4通信)
2、v6プラス(MAP-E)
3、PPPoE
というわけで、XboxはIPv6に対応しているため、どちらにせよダウンロード速度は変わらないのでした。
逆に上りはv6プラスのほうが明らかに速いです。でも何で上りがIPv6対応してないのか不明。
まとめますと、Xboxがv6プラスの恩恵を受けられるかどうかはゲーム次第です。サーバーがv6通信に対応してないところだとv6プラスの恩恵を大いに受けられると思います。
以上~!
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